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2008年12月 8日 (月)

ありがとう、三宅島のフエフキダイ!!

みなさまこんばんは。
自称、秘境系水中カメラマンのTです。

今回のお仕事は、日テレ「ぶらり途中下車の旅」のロケで、俳優の渡辺哲さん達と伊豆諸島は三宅島に行って来ました。
http://watatetsu.exblog.jp/
 → (渡部哲さんのブログです。お世話になりました。)

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みなさまご存じの通り、三宅島は5年前に火山が噴火し、島民全員が一時避難で疎開した島です。今でも火山はくすぶっていて、硫黄の匂いを風に乗せ、未だに立ち入り禁止地区を作っています。ただし、報道にあるように、毒ガスマスクを付けている人は見かけませんでした。
島に戻られた方達は、平穏に暮らしているようです。
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さて、今回の目的は、三宅島に二人しかいらっしゃらないと言う、変わった漁を行う漁師さんにスポットを当て、その漁の水中の様子を撮影に行きました。内容は、トコブシ漁を行うときに石をひっくり返す為、その石と石のぶつかる音に反応して、磯の魚(浜フエフキダイ)が集まってくる習性を利用し、石に針と糸を結んだだけのシンプルな仕掛けを沈め、餌として付けたトコブシやサザエを喰わせ、あわてて逃げる魚が岩に頭をぶつけ、脳しんとうを起こして動けなくなったところを潜って捕まえるという、なんとも簡単にしてダイナミックな漁です。
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さてさて、昨今の事情でロケの日程は2日しかなく、その間に見事魚の捕れるシーンが撮れないと、この漁のシーンは没になってしまうという過酷な条件を突きつけられ、決死の思いで撮影に挑みました。お会いした漁師さんは、三宅島の漁協の専務をされているお偉い方なのに、腰の低い、大変感じの良いお方でした。ところが、何故かお会いしてから、弱気なお話しが聞こえてきます。どうやら、この漁は9月ぐらいまでの水温が暖かい時に行うそうで、11月も末の時期に、魚がいるかどうか不安な様子でした。それでも、三宅島まで片道6時間の船旅でようやくたどり着いた私たち水中撮影隊は、何としてでもこのミッションを成功させるべく、おだてて賺して、漁師さんのモチベーションアップに励みました。その甲斐あって、何とか1日目からロケは行えたのですが、場所を変えて潜っても、全くお魚は寄ってきません。このままでは、努力むなしく水中シーンはお蔵入りとなってしまいます。焦った私たちは、残された時間を有効に使い、情報リサーチと急遽なロケハンを行い、何とか行けそうなポイントを割り出しました。チャンスは明日の午前中しかありません。午後2時の船で、東京に戻らなければなりませんでした。そして次の日、朝、漁師さんと待ち合わせの場所に行くと、そこは昨日とは打って変わり、昨晩から吹き出した西からの強風で、とても潜れる状態ではありませんでした。
もう、頭は真っ白です。漁師さんはもちろん、テンションは最干潮のように下がり、お家に帰りたい気、満々でした。ここで帰られたら全ては水の泡、慌てて善後策を練り、取りあえず波の影響が少ないであろう近くの漁港に行き、そこにいらした別の漁師さんに相談し、なんとか船を出していただける事になりました。

気を取り直して最後の挑戦です。チャンスは1度しかありません。お魚さん、どうか私達に幸運をお与えください!!と、祈る中、船は荒波を乗り越え、どうにか漁が行えそうなポイントに着きました。早速、仕掛けを入れて、2度目の投入をした場所で、私が水中でカメラを構えていると、なんと、石をたたく音に寄せられて、でかいフエフキが目の前に現れました。ここぞ水中カメラマンの腕の見せ所、ワンチャンスを逃すはずがありません。悠々とそのお魚は、えさのサザエを咥え込み、猛ダッシュで逃げていきます。すかさづ、カメラでその姿を追い、途中で仕掛けが岩に引っ掛かり、漁師さんに抱きかかえられるように捕まる一部始終を、カメラに収めました。

こうして、何とか無事にミッションを成功させ、皆で喜びを分かち合い、捕った4キロのフエフキダイを横たえて、船は港に戻りました。

ありがとう、漁師さん、三宅島、そして、なによりも餌にまんまと食いついてくれたフエフキダイよ。前代未聞の珍しい映像が、恐らく無事に、世に出ることと思います。12月27日(土)の09:30より、日テレ地上波で放映されます。みなさま、お見逃し無く!!!

by ZEALスタッフ T

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